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エムドゲイン(歯周組織再生療法)

エムドゲイン®ゲルによる歯周組織再生治療

『歯周病』という言葉はよく聞きますよね。
進行すると歯を失う原因となり全身にも悪影響を及ぼし、またひどい口臭のもととなる歯周病です。
 
歯周病は歯茎の炎症から始まり、のちに進行すると骨を溶かしていきます。
歯茎の炎症だけの段階であれば十分に治る可能性がありますが、ひとたび骨が溶けだしてしまうと、溶けた骨は戻ってくることはなく、元通りに治ることはないといわれていました。
 
しかし、歯肉や顎の骨である歯周組織を再生することのできる『最新治療法』があります!
 
それが、『エムドゲイン® ゲルによる歯周組織再生治療』です。
比較的軽い歯周病であれば、歯や歯の周りを清潔に保つ治療を続けることで治すことが出来ます。
しかし、炎症が歯肉の奥まで進行し、歯周組織の破壊がひどい場合には、
歯周組織を回復させるための治療である歯槽骨の再生を促す処置である『再生療法』が必要になります。
 
エムドゲインゲルの主成分「エナメルマトリックスデリバティブ」は、子どもの頃、歯が生えてくる時に重要なタンパク質の一種で、不溶性たん白質のマトリックスを形成します。
このマトリックスは歯根表面に2~4週間とどまり、選択的な細胞の定着、増殖と分化を可能にします。
成長力の強い子どもの頃の成分で組織の再生を促します。

エムドゲイン® ゲルによる歯周組織再生治療の流れ

step1

step1
歯周ポケットを(根面)を徹底的に清掃し、溶けてしまった骨を補うようにエムドゲイン® ゲルを塗布します。

step2

step2
歯根表面にマトリックスの層を形成します。

step3

step3
フィブリンと赤血球による血液凝固(血餅)の形成し、肉芽組織の置換することで、再生のためのスペースを作ります。

step4

step4
歯周組織、血液から間葉系細胞が誘導されます。

step5

step5
間葉系細胞から特異的なサイトカインと増殖因子(GF)が分泌され、再生に必要な細胞の増殖・分化を促します。
エムドゲイン® ゲルによる上皮細胞の増殖抑制活性は、上皮の根尖方向への埋入を防ぎます。

step6

step6
セメント芽細胞が誘導・分化し、セメントマトリックスが形成され、コラーゲンの太い束からなる歯根膜線維が伸張します。

step7

step7
新セメント層が厚みを増し無細胞セメント質を形成します。
歯根膜線維が歯根表面に定着します。

step8

step8
新しい歯周組織が骨の欠損部分を埋めます。
セメント質、歯根膜を形成します。

step9

step9
歯根表面と欠損部分に新しい歯槽骨が作られます。
生物学的幅径(biological width)の相互作用より歯槽骨を形成。
骨芽細胞が活性化され欠損部を歯槽骨で満たします。

step10

step10
歯根膜・歯槽骨が再生(形成)し、新しい機能的付着が生まれます。

状態によって、治療方法が変わります。

歯周病の進行状態によって、治療法は変わります。歯周病でお悩みの方は、一度、ご来院ください。
しかし、歯周組織再生治療も万能ではありません。
日頃の口内環境を清潔に保つことがなにより大切です。

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