むし歯に強い歯をつくる「フッ素」
フッ素は歯の再石灰化を促進し、むし歯に強い歯質をつくる性質を持っていることから、むし歯の予防処置に用いられています。
乳歯や軟らかい生えたての歯は酸に弱いため、子供さんのむし歯予防に有効な処置です。
1回のフッ素塗布では充分な効果が得られないため、3~6ヵ月毎の定期検診時にフッ素塗布を行って、むし歯の予防効果を高めます。
また、フッ素の歯面塗布は、多くても年に数回の実施なので、慢性毒性の心配は全くありませんし、急性毒性についても適正な用法においては、十分な安全性が認められています。
歯を削らず痛みがない「シーラント」による予防
奥歯の噛む面には溝があり、むし歯が出来やすいところです。ここにシールをしてむし歯を予防する方法がシーラントです。
シーラントは歯を削ることがないので痛みはありません。
ただし、このシールが剥がれることもありますので、定期的に検診をする必要があります。
シーラントを行ったからといって、必ずしもむし歯が出来なくなるというものではありません。
正しい歯みがきをしなければ歯と歯の間や、歯と歯ぐきの間からむし歯になってしまいます。
シーラントをした後も、正しい歯磨きをしっかり行いましょう。